唯との再会で若君が「わしがどのような思いでお前を返したと...」の気持ち(9話)

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アシガール9話。

戦国に二度と戻ってこれないはずの唯之助が戻ってきたことを知った若君が、唯と再開するシーン。

 唯「私、ずっと若君に会いたくて...」

と、嬉しそうに若君に伝えようとする唯の言葉を制止するように、険しい表情で、

 若君「何をしておる?」
 唯「え?」
 若君「何故(なにゆえ)戻って参った?」

唯が戦国に戻ってきたことを嬉しく思っていない様子の若君。

きっと若君も手放しで喜んでくれると思っていた唯。

ところがまさかの、叱咤するかのような若君の言葉。

このとき唯は、若君が(嘘をついてまで)平成の世に帰してくれたことに反して、再び戻ってきたことを怒っているんだと感じたのではないでしょうか。

そして、少し間を空けて、さらに若君が叱るような口調で、

 若君「わしがどのような思いでお前を返したと...」

若君も、自分は苦渋の決断をして唯を平成に返したのに、(そこまでの想いで返したのに)また戻ってきたことに対して、心中穏やかではない状態だったのでしょうか。

この後の展開がどうなるんだろうとハラハラしながら観ていたら、まさかの若君のギュッ!

若君の、唯への強い想いが伝わってくる、素敵なシーンのひとつです。

この場面、現代ドラマだと「バカヤロー!」と相手を叱ってそのあと抱き合うというような展開を彷彿とさせるのですが、なんというか、そういうドラマは先の展開が読めちゃうんですよね。

でもこの場面は、初めて見たとき、このようなロマンチックな展開になるとはまったく想像できませんでした。

若君の真剣な態度や言葉に引き込まれてしまったからでしょうか。

なので、若君が唯を強く抱きしめ、同時に流れてきた切ないBGMに見事にやられました。笑