アシガール9話。
小平太が若君に領内の見回り願いを告げにいったときのシーン。
若君「お前、何か食したか?何やら匂いがするが」
小平太「申し訳ございませぬ。その...、今朝その...、遠来の客がありまして。
その者のたずさえておりました蓮根が、たいそう美味で...」
若君「え?蓮根?」
この時点で若君はハッと何かに気がつく素振りをします。
そう、若君が平成の世で食した「蓮根のはさみ揚げ」ですね。
でも小平太は、若君が平成の世で蓮根のはさみ揚げを食べたことを知らないので、先の言い訳でうまくやり過ごせると思ったんでしょうね。
ところが若君はここで(唯が戻ってきたことに)気がついたはずです。
そして、
若君「客とは、どのような?」
と小平太にさらに尋ねます。
普通なら、「唯之助が戻ってきたのか?」と尋ねればいいはずですが、あえてそのように言わない若君。
これは私の勝手な想像ですが、そのような問いかけでは、自分が蓮根のはさみ揚げを知っていることを小平太にバラしてしまうからと思ったのではないでしょうか。
なので、あえてこのように尋ねるという、若君の聡明さがうかがえるシーンです。
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