アシガール4話。
唯が鐘ヶ江の姫の身代わり・ふくになって若君の前に現れた時の会話。
若君「ふくは戦が嫌いか?」
唯「そりゃ、まともな人ならみんな嫌いですよ。
誰だって、できるなら生まれて育ったところで一生懸命働いて、
泣いたり、笑ったり、楽しく暮らしたいなっーて」
若君「そうだな。だがそのためには戦わねばならぬ」
唯「また戦を?勝ったばかりなのに?」
若君「それが定めじゃ。わしのな」
(間をおいて)
唯「嫌です」
(間をおいて)
唯「私...」
(間をおいて)
唯「あ...」
このあと、唯は何も言えないまま時間が過ぎていきます。
唯は、一体何を言いたかったのでしょう。
唯は羽木家が高山との戦で滅亡することを知っています。
それを知った唯は、若君を守るために再び戦国に戻ってきました。
が、肝心の戦で、まったく役にたつことができませんでした。
だから、「それが定めじゃ」という若君の言葉に「嫌です」と言ったのは、次の戦で若君が死んでしまうかもしれないから。
そのあとの「私...あ...」は色々な解釈があると思いますが。
たとえば、「私...羽木家が高山との戦に敗れて滅亡するのを知ってます」と言おうとしたけれども、そんなことを言って信じてもらえるわけもなく、ただ黙っていることしかできなかったのではないでしょうか。
でも、6話で若君は羽木が滅亡することを知ります。
もしかしたら若君は、「自分を守る」と言っていたふくが、あの時言えなかったのはその事なんじゃないかと、どこかで気がついたかもしれませんね。
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