アシガール12話。
阿湖姫と成之の会話。
阿湖姫「随分と長い間、足止めされましたが」
成之「おつろうございますな、婚礼も成らず、
お一人でお父上のもとに帰られるのは」
阿湖姫「成之様は意地悪じゃ」
成之「あ、いや、そのようなつもりで...」
(唯が走ってきて)
唯「あ、あ、あー、泣かせてる!」
阿湖姫「唯」
唯「何よ!阿湖姫に何言ったのよ」
成之「いや、わしはただ...」
阿湖姫「泣かされたのではありませぬ。腹を立てたのです。
成之様が出戻りはさぞかしつらかろうと」
唯「マジで?ひどい」
(唯を追いかける藤尾の声)
唯「ヤバい。じゃあ、また」
成之「どうせ恥をかくのなら、戻るのは次の春まで待ってはいかがでしょう?」
阿湖姫「はい?」
成之「西の丸に大層美しい桜の木があるそうな。
春、皆で花見を致しませぬか?」
(成之のこの願いに、阿湖姫が涙を流します)
成之「え、いや、恥というのはそういう事ではなく...どう申せばよいかの」
阿湖姫の、この涙にはどういう意味があるのでしょうか。
成之は、「どうせ恥をかくのなら」という言葉が、阿湖姫を泣かせてしまったと勘違いしています。
でも、みなさんお分かりのとおり、阿湖姫は嬉しそうに泣いてますよね。
阿湖姫は、成之が「一緒に花見をしよう」と言ってくれたことを嬉しく思っての、嬉し涙だったわけです。
もちろん、成之も阿湖姫もう少し一緒に同じ時を過ごしたいと思ったのでしょうね。
成之はこのドラマでは悪役として演じていますが、その一方で一貫して木や草花を愛でており、「一緒に花見を」は、成之ならではの粋なセリフだと思います。
ちなみに、この場面最初の、
成之「おつろうございますな、婚礼も成らず、
お一人でお父上のもとに帰られるのは」
阿湖姫「成之様は意地悪じゃ」
も大事な伏線で、阿湖姫が成之にからかわれ(たと思って)ムッとしたのは、阿湖姫が成之に対して特別な感情があるからではないでしょうか。
そういう意味では、阿湖姫が成之が最初に出会ったときも、成之の冷たい態度に阿湖姫はちょっと怒ってましたね。
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