アシガール9話。
木村先生が唯に写真を手渡すシーン。
先生「代わりにいいもんやろう」
唯「はい?」
先生「こないだ小垣しの発掘調査してる知り合いからもらったんだ。
かなり古い写真でちょっとみにくいんだが。
お前によく似てるだろう」
唯「これ...。この写真どこで?」
先生「小垣城の近くの古戦場だそうだ」
唯「古戦場...」
先生「戦国時代に写真なんてないし、なんでそんなところに
紛れ込んでたのかわからんが。」
唯「私だ...」
先生「お前のご先祖様だな、きっと。お前に会いに出てきたんだ。
俺はいつも思うんだ。発掘ってのは発見じゃない。再開だ。
遠い昔で、同じように生きてた誰かが、こう土の中に潜ってさ、
タイムマシンみたいに会いにきてくれたんだなって」
この場面、これまでなんとなくしか見てなかったのですが、深い意味があるようです。
この場面の前に、松丸家から羽木忠高に宛てられた手紙がみつかったシーンが映されます。
そのあと唯の写真が見つかった話になるのですが、この2つの発見は時期が異なるものと思って観てました。
でも、手紙と写真が戦国時代の同じ時期のものであるとすれば、色々合点がいきます。
その理由。
半年前、唯が平成に戻ったあと、若君は二度と唯に会えないことを分かっていました。
そのあと若君は、平成から戦国に戻るときに持ち帰った唯の写真を、肌身離さず持っていたのです。
(写真を持って帰ったときには、まさか唯と別れることになるとは思ってもいなかったでしょう)
唯がいなくなったあと、戦のない和平の世を目指し、それを諦めた若君。
そして、手紙に書かれていた高山との戦が再び始まり、戦のときも写真を持ち続けていたはず。
勝利したものの、戦場で写真を落としてしまった。
その写真が450年後に発掘され、平成に戻った唯に届けられた。
唯はこう感じたのでしょう。
若君は、自分と離れて、二度と会えないとわかっていても、自分のことをずっと想ってくれていたんだと。
そのことを知って、
唯「先生...、ありがとう!」
という台詞につながったんだと思います。
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