宗鶴が「真の負けとは命を落とすことではない」の本当の意味(12話)

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アシガール12話。

病で倒れる宗鶴が宗熊に伝える場面。

 宗鶴「宗熊、よいか。一軍の将とは、決して己から屈してはならぬ。
    真の負けとは命を落とすことではない。己を譲ることじゃ」
 宗熊「己を譲るは真の負け」
 宗鶴「そうじゃ。そのことを儂はお前に、お前に...」

このやりとりに出てくる「真の負けとは命を落とすことではない」。

これに似たようなセリフをどこかで聞いたことがありますよね。

そう、アシガール1話です。

若君が木村たちに「城に戻れ」と言ったあと、問いかける唯之助にこう言ってます。

 唯之助「ああいう言い方。お城から逃げてくる人が心配で来たんじゃないの。
     だって木村様が生きてるって聞いたとたん、
     急いで飛び出していったじゃないですか」
 若君「死に急ぐは真の負けじゃ」

宗鶴と若君は正反対のことを言ってます。

宗鶴は命よりも面子を大事にする人。

それに対し、若君は何よりも命を大事にする人。

羽木家と高山家の生き方の違いがよくわかります。

ドラマ初回の若君の言葉が、最終回の宗鶴の言葉の対比になっているという、趣の深い一場面です。