「若君様との出会い(1話)」でも書きましたが、気がついたことがありました。
若君の前で毒キノコをあわてて吐き出す唯。
唯「死ぬところだった!」
若君「死ぬつもりではなかったのか」
そして諭すように、唯にこう告げます。
若君「ならば、生きよ」
若君がこのセリフを言う前、表情が一瞬変わります。
それまで厳しい表情だった若君。
でも、唯が本気で死ぬつもりでなかったことを知り、ほんのわずかですが、安心したような表情になるんです。
ただ、どこの誰とも知らない足軽に、それ以上の優しい表情を見せることはしなかったのでしょうね。
あの表情の変わり方、とても大事なポイントだと思います。
また、表情が変わることを知り、この場面、さらに癒されるようになりました。
もし厳しい表情のまま、「ならば、生きよ」と告げていたのであれば、若君はそのまま威厳のある印象になっていたと思います。
ほんの少しの表情の変化で、食べるのを見守ってくれていた若君の優しさが伝わってくるような気がします。
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